第28回経営研究会
テーマ 「中小企業と地域活性化のためのリレーションシップ
     バンキング」
講 師 株式会社ファインビット 代表取締役 中村 中先生


T.「リレーションシップバンキング」とは
  金融機関が顧客との間で、友好的かつ長期的な取引関係を維持
 することによって、企業の財務諸表等には現れない実態を知り、様々
 な顧客情報を蓄積する中で、融資の判断や金利設定などの金融
 サービスを展開するというビジネスモデルをいいます。
U.中小企業金融をめぐる大きな流れ
  ●平成11年 4月 「金融検査マニュアル」発表
  ●平成14年 6月 「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」
    発表
  ●平成14年10月 「金融再生プログラム」発表
  ●平成15年 3月 「リレーションシップバンキングの機能強化に向
    けて」発表
  ●平成15年 3月 「リレーションシップバンキングの機能強化に関       
   するアクションプログラム」発表
  ●平成15年 8月 「リレーションシップバンキングの機能強化計画」    
   を地域金融機関が提出
  ●平成16年 2月 「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」 
    改正
V.「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」改正の要点
  1.「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」とその特徴
    (1)中小企業の資産査定のバイブル
     (2)格付け評価プロセスの1工程
     (3)柔軟査定のガイドライン
     
   2.「金融検査マニュアル別冊(中小企業融資編)」改正のポイント
       ・取引先企業との意思疎通を重視
     ・密度の高い情報収集へのインセンティブ
     ・定性分析評価項目の拡大
     ・新しい借入概念(擬似エクイティ)の導入
W.リレーションシップバンキングの3つの柱
  1.「エージェンシー業務」    
     借入先との間で密度の高いコミュニケーションを通じて、借入
    先の経営実態の適切な把握をする
   2.「コンサル業務」
     経営相談やビジネスマッチングを行う
   3.「コミットメント業務」
    地域や地場産業などへ働きかけて地域貢献を通して意思疎通
     をはかる
   現在の地域金融機関では、不良債権問題やリストラによる人員
  削減などで、このような業務を行う体制は弱くなってしまいました。
  そこで、これらの業務を行う上で必要なコストの転嫁を取引先に
  求めるように金融庁から指導されています。
  すべての金融機関が目下最大の経営課題として取り組んでいる
金融庁の進めるリレーションシップバンキングの施策について、銀行
の貸出現場の変化を踏まえながら、中小企業の当事者や関係者が
どう対策を講じるべきであるかを考える必要があります。
 
 更に詳しい内容は 中村中先生の著書
  「中小企業と地域活性化のためのリレーションシップバンキング」
 「中小企業経営者のための金融検査マニュアル別冊(中小企業
  融資編)のすべて」
をご参照下さい。