第29回経営研究会
テーマ 「経営戦略と経営者行動」
    
〜BSCを活用し、優良企業をめざせ〜
講 師  税理士法人報徳事務所 代表社員・理事長 赤岩茂


  経営者が経営理念とビジョンを決定し、立派な経営戦略を立案しても、その戦略が現場で実行されなければ失敗に終わります。「バランス・スコアカード(BSC)」とは、経営目標を目に見える形に表し、経営戦略を現場に落とし込む手法です。
●成功する「バランス・スコアカード経営」の5原則
原則1:戦略を、現場で理解し、実行可能な言葉に置き換える
原則2:戦略実現のために、組織全体を方向づける
原則3:戦略を、すべての社員の日常業務に落とし込む
原則4:戦略を、継続的な業績管理プロセスの中に組み込む
原則5:経営トップのリーダーシップにより、変革を促す
●「バランス・スコアカード」の8大効果
1.ビジョンと戦略を確実に実現することができる
2.企業経営におけるナビゲーターの役割を果たす
3.全員参加の企業経営を実現する
4.従業員1人ひとりの責任と権限を明確にし、合理的な企業経営を行う
  ことができる
5.事業計画をビジョンと戦略にリンクさせることができる
6.各種プロジェクトをアクションプランとして位置づけ、企業経営にお
  ける成果を確実にすることができる
7.ITの活用により、スピーディーな問題発見と問題解決のためのアク
  ションをとることができる
8.フィード・フォワードにもとづく戦略志向のナビゲーション経営がで
  きる
●「バランス・スコアカード」作成の手順
1.ビジョンの設定と戦略の策定
   自社の「チャンス・脅威・強み・弱み」を客観的に把握するSWOT
 分析を活用し、経営戦略を策定する
2.視点の洗い出し
   「財務の視点・顧客の視点・業務プロセスの視点・人材と変革の視
 点」の4つの視点からビジョンの実現に必要なポイントを検討し、各
 視点間の因果関係(目的と手段の関係)が成り立っているかどうかを
 確認する
3.戦略目標の設定
  ビジョンと戦略の実現に向けて、上記の4つの視点ごとに目標を設定
 し、「戦略マップ」を作成する
4.重要成功要因の設定
   戦略目標達成のための業績向上要因(パフォーマンス・ドライバー)
 のなかから、最も重要と思われる重要成功要因を決定する
5. 業績評価指標の設定
   重要成功要因に対してとった行動の成果を測定・評価する業績評価
 指標を設定する
6.数値目標(ターゲット)の設定
   業績評価指標の設定を受けて、具体的数値目標であるターゲットを
 設定する
7.行動計画(アクションプラン)の作成
   数値目標を達成するための計画を具体的に策定する
 バランス・スコアカードも経営計画も、作る事が目的ではなく、使いこ
なして経営に役立てることが目的です
 更に詳しい内容は、赤岩茂が分担執筆した「社長の仕事」の書籍をご参照
ください。