第32回経営研究会
テーマ 「報徳仕法に学ぶ経営の本質」
講 師  税理士法人報徳事務所 代表社員・理事長 赤岩茂


●二宮尊徳の思想の特徴
 1.実学
 2.実証を重視
 3.禁欲主義の否定
 4.天道と人道
 5.一円観
 6.経済と道徳の一致
●二宮尊徳〜コンサルタントの先駆者(その人物像)
  二宮尊徳は、村興し手法を「仕法」とよび、その中の根本思想である
 「新田開発」「報徳」「積小為大」「分度」「推譲」などの考えを確立した。
 この思想は、現代の企業経営にも当てはまる。
 
 新田開発・・・事業等をなし遂げるのには、人々のやる気を起こさせるの
         が始まりであり、一人ひとりが自立できる人財を育成するこ
         とである。
 報   徳・・・「万物の徳に己の徳をもって報いよ」ということであり、具体
         的には、人や物の長所を見いだして、その力を十分に発揮
         させること、生かし切ることである。
 積小為大・・・理屈を考えるより小さいことでも良いから、できることから
         実施しよう。
 分   度・・・所得に応じて支出を抑えることであり、企業で言えば業績
         管理。人間は欲があるから収入を増大させようとするが、
         支出に関しては、その欲を押さえることが大切。
 推   譲・・・分度を超え、余った部分を将来のために残したり、他人の
         ために提供すること。
●報徳仕法に学ぶ経営の本質
 1.大自然の理法に学べ 
   天理に逆らうことはダメ。天の代表である「世の中」や「人」のために
  なる事業を。

 2.因果の法則を信じ活用せよ
   因と果の間には時間的隔たりがあり、信じがたいかもしれないが、
  この法則は時空を超えて成立するものである。すなわち、ひたすら種
  蒔きを心がけるべきである。

 3.報徳

 4.至誠と努力、そして実行せよ

 5.情報を収集し活用せよ
   皆が見えない情報を的確にキャッチして、それを活用する。未来予
  測であるが、これは心を無にしなければできない。

 6.志が大切
   企業で言えば、経営理念、それを超えた経営者の人生理念が大切。

 7.依頼心を捨て去れ
   景気が悪い、政府が悪いという人が良くなったためしはない。自立が
  重要。

 8.計画を立てよ
   計画を立て、それにそって経営しなければ、久しく栄えることはでき
  ない。
  「夢を語る人は信じない。その夢を具体的な数字で語れる人は信じる」
  (ある証券アナリストのことば)

 9.小さいことから実行せよ

10.最悪に備えよ

  リスクを認識しているか。そのリスクに対する対策を講じているか。